MENU
2018.02.15

ウェブサイトを作るためにクライアント側がするべきこと、すべきでないこと

ウェブの仕事をしていると「クライアントの要望通りだけどダメなサイトができたな」って時があります。

制作会社に依頼して失敗した経験がある方も多いかと思います。
もしかしたら今もうまくいかないと思いながら運用されてる方もいるかもしれません。実際に制作会社が原因の場合もありますし、クライアント側の落ち度の場合もあります。

僕のようにウェブを仕事にしてる人間(制作会社側)がクライアントに意見するとは何事だ!と思われるかも知れません。

ですが、僕ら製作側もせっかく縁あってウェブサイトを任せて貰うのですから、ベストなものを作って「頼んでよかった、これからもよろしく」と言ってもらいたいのです。

少しきつい物言いになる部分もあるかと思いますが一読頂ければと思います。

 

クライアント側がするべきこと

クライアント側がやるべきことは簡単ではありませんが実はそれほど多くありません。
自社のサービスや製品、営業など日常業務に関連する情報の棚おろしと、どのようなことをウェブでしたいのかを考えて・整理することが大事です。

1)制作のゴールと目標をイメージする

まずウェブサイトを作る目的・目標をイメージしてください。

多くの方はウェブで集客して売り上げを増やしたいとお考えだとは思いますが、どのようにして売り上げの増加に繋げたいか考えておく必要があります。

商品の販売なのか、ブランドイメージの強化なのか、既存顧客の囲い込みなのか、新規顧客の獲得なのかなど、どこに力を入れるかでもウェブサイトの作りは変わってきます。

もちろんどれも大事だとは思います。それでも何を主軸とするのかを考えてみてください。

また、サイトの利用者がどんな人なのかざっくりでもいいのでイメージしておくことも大事です。

どんな目的でサイトを見に来る人なのか、性別や年齢、職業は?などイメージすることでアプローチの仕方も変わってきます。

 

2)コンテンツ(情報・内容)を整理・用意する

サイトに掲載するコンテンツを用意してください。もちろん全て用意することは難しいと思います。

会社概要やどのようなサービス・製品があるかなどはある程度普段の業務の中で見えていると思いますので簡単にまとめておいてください。
また、製品やサービスの写真、ロゴ・パンフレットのデータなどの素材も出来る範囲でご用意ください。

最初の打ち合わせのときには、どんなことをサイトを通じて発信したいのかが決まっていれば、細かな情報はなくても大丈夫です。

ある程度打ち合わせでサイト構成が決まれば、どのページにどのような情報が必要かということは見えてきますので、必要な情報をご用意ください。
コンテンツ制作も依頼している場合でも、基礎となる情報は必要になりますので準備しておくとスムーズです。

その後制作会社との打ち合わせの中でいらない情報は削って、必要な情報だけを残すように調整していくことになります。

 

3)ウェブ担当者(サイトの運用体制)を決める

よく「ウェブサイトは作ってからが本番」と言われるとおり、サイトを作っただけではインターネット上にチラシが落ちてるだけのような状態です。

ウェブで集客を行うためにはコンテンツを常に追加し続けていく必要があります。

サービスや製品が増えれば、そのためのページを用意する必要がありますし、SNSやブログ、コラムなどで情報を発信する必要もあります。
広告や集客をメインにしたランディングページなど様々な角度でサイトを更新し続けなければなりません。

制作会社に頼んで作るコンテンツもありますし、ブログなどで社内で作れるコンテンツもあります。

これらを行うウェブ担当者必ず決めてください
担当者を決めることで、制作会社とのやり取りもスムーズになりますし、ブログなどの社内で追加できるコンテンツも徐々に質の高いものになっていきます。

 

4)運用に予算を確保する

3のウェブ担当者にも関わるところなのですが、サイトは作ってからの運用に本来力を入れるべきです。

ウェブサイトを制作する場合は極端な話、基本的な情報+社内でコンテンツを作れる仕組みがあれば、育てていく土台は完成します。

例えば200万で沢山盛り込んだウェブサイトを作って、月々1万で保守だけ行うよりも、50万で最低限のウェブサイトを制作して、月々5万でwebコンサルを入れて社内でコンテンツを作るほうが良い場合になることが多いです。

製品写真の撮影や記事のライティング、webコンサルなどどこまでやるかは予算と事業計画にもよりますが、少なくとも運用に予算が必要だということを考えておいてください。

 

クライアント側がすべきでないこと

ウェブサイトが失敗する要因の7割くらいはこちらが原因かと思います。

1)制作会社へ丸投げ

これはかなり多くのクライアント側の問題としてあります。

「ウェブのことは良く分からないし全部任せるから(結果だしてね)」
こういうクライアントは実際良くいます。

制作会社はウェブに関しては勿論プロなのですが、クライアントの業界・仕事に関してはほぼ素人なので、丸投げする場合はそれなりのものしか作ることはできません。

コンテンツ制作費用すら出ていない場合、つぎはぎのテキストにどこかでみたような写真素材が並ぶだけのウェブサイトが出来上がってしまうことになります。

 

2)意見を受け入れない

こちらもよくあります。

例えば古い技術や、サイトのパフォーマンスを落とすような設計、使いにくいレイアウト、必要性の無い機能、違和感のある配色など様々あります。

制作側としてはできるだけいいものにしたいと考えていますので、良くないものは良くないといいますが、聞き入れてくれない場合は長々と説得するよりも、言われた通りに作って早く終わらせようとします。

結果クライアントだけが満足して、成果に繋がらないウェブサイトが生まれます

もちろん全て制作側の意見を取り入れるべきというわけではありません。
どうしても譲れない部分があった場合「ここは、こだわりたいからこんな感じにしたい」と投げかけてみてください。
真っ当な制作会社であれば、汲み取って代替案を提案してくれると思います。

 

3)伝えようとしない

デザイン段階や設計段階でたまに出会うことがあるのですが、イメージを伝えようとしないクライアントも過去にありました。

「自然な感じで」「シンプルで」といった雰囲気を共有するところまでは概ね行くのですが、デザインを出してから「なにかが違う」「イメージと違う」の一点張りで、どこがどう違うのかや参考サイトなどの情報も無く、ひたすら「違う違う」となる方もおられます。

こうなってくると制作側はお手上げで、ウェブサイトの完成までこぎつけることすら困難になります。ウェブのプロではあっても心理学者でもなければエスパーでもないのです。

実際デザインがイメージと違うことはあると思います。その場合はどこが違うのか、担当者の思う良いサイトを提示するだけでも前進します。

 

4)成果を催促する

本来ウェブサイトとは少しづつ大きくなるものです。

特に昨今は即効性のあるSEOなどはほぼなくなり、コンテンツを増やしてじわじわと検索順位を上げていく形が一般的です。

大体半年ほど運用してから、問題点がどこなのか需要のあるコンテンツはどこなのか、集客から結果までのハードルは何かが初めて見えてきます。

ただ、未だに「ウェブサイトを作ればウェブからお客さんがくる」と考えておられるクライアントも多いです。それは幻想だと断言できます。

幻想から制作会社やウェブ担当者に早急に成果を出せと催促すると、闇雲な施策を行ったり、質の低いコンテンツの乱造に繋がったりします。

ある程度時間がかかるものと覚悟して、じっくりと向き合っていくことが必要です。

 

5)質の低いコンテンツの乱造

こちらはブログなどでよくみる問題です。

コンテンツを作るというのは実際難しいものなので、本来は専任の担当者を置くことが大事なのですが、営業や事務職の社員に業務の合間にブログの更新などをさせる場合があります。

そういった場合往々にして、検索キーワードやターゲットも想定していないただの日記になってしまいます。

天気の話や食事の話題などに終始したようなブログなどは、コンテンツと呼ぶには程遠いものとなります。

毎日日記のようなものを更新するのではなく、一ヶ月に1、2つくらい検索を意識したコンテンツを作るようにしましょう。

 

6)情報の詰め込み

日本のウェブサイトでよくあるのが「なんでもサイトに載せる」ということです。

製品やサービスなど主軸なるコンテンツが増えるのは当然のことですが、事業所や沿革、挨拶など顧客には必要性の低い情報へのリンクがあちこちに存在していたり、細々としたページへのリンクやバナーが張り巡らされているサイトなどは使い勝手も悪いものとなります。

せっかくウェブサイトを作るからには、関連する情報をいれたくなるのはわかりますが、まずユーザが求めているものだけを棚卸しして整理することが大事です。

 

最後に

色々と書きました。反感をもった方もいるかも知れません。

ですが僕が10年ウェブ制作に携わってきた経験から、すべきことをせず、すべきでないことをして、予算をドブに捨ててきたクライアントを見てきました。

制作側として、縁あって仕事をすることになったからには少しでも良いものをという気持ちでやってきました。しかしこちらも費用にあった仕事しかできず、クライアントの強い要望であれば断ることができず悔しい思いをしてきました。

今回このようなブログを書いたのは、少しでも同じような失敗をするクライアント様が減ることを願ってという部分が大きいです。

もし真剣にウェブサイト制作を考えておられる方が見てくださって、少しでもその方のウェブサイトが良いものになればと思います。

スポンサーリンク
pagetop